http://www.st-architect.com
何のために木を使うの?

ちょっと言いにくい事も書きます。製材屋さんや林業関係のNPO団体が近くにいるので「建築界では林業に関してこんな記事が出てますよ」と見せると、大抵は全然違うと言われます。はっきり言って何があっているのか分からないのが正直な印象です。ただ先日皆伐された某山の土砂崩れの映像を見たとき衝撃でした。土砂崩れの上の方から今まさに足元が崩れていくのを映像に収めた、、、のも凄いですが。ちなみに、、、なぜ土砂崩れが起こるのか?山を削って大きな道を作らないといけない。なぜ大きな道なの?大きな道にしないと大きな機械が山に入らない。なぜ大きな機械?大きな機械を使って大規模に伐採してほしいと要請があるし、大規模に伐採すれば補助金が多くもらえる。なんで補助金を払ってまで木を切るの?公共建築に木を使うのを勧めているし、もっと木を使う事を日本の雇用を考える求められているから。建築に大々的に木を使うことは、ある意味で水戸黄門の印籠みたいになっていて「木を使う=素晴らしい」となっていて、使っている建築家は「私は地球環境に貢献している」と思っているけど、皮肉なのは地球環境に配慮している建築家が山を壊している事実。しかもそれを知らないし、知らされていないからある意味で建築家も被害者の1人かもしれないけど。もっと山や山林所有者の事情、取り巻く環境を建築界は知らないとマズイんじゃないかと改めて思った一日でした。


あと今日の講演でなるほどと思ったのは、昨今の中規模建築への木材利活用やCLT推進は1950年代の鉄筋コンクリートのプレキャスト化の流れと同じという心配。技術ばかりが推進されてお金のかかる技術になっていると言う事。高度成長期の労務費高騰と住宅難からプレキャストが推進されたけど、その後のオイルショックによる社会情勢変化で労務費が下落し、結局場所打ちコンクリートになったというのを聞くと、、、たしかに。

いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
動画撮影

社内には子育て中で働いている女性がいます。保育園のお迎えもあるので夕方5時に退社、土日は休みという勤務スタイルです。本人としてはもっと仕事をしたいのです、子供が寝てからとか、子供が起きる前とか、電車の移動中に仕事をしてますが、どうしても時間は捻出できないし…というジレンマを抱えています。土日休みや平日5時までで終わる内勤をしてもらうという選択肢は、なかなかオールラウンドプレイヤーだけで構成する小規模なデザイン事務所では難しいし、本人のやりたくない事につながるのでモチベーションの低下につながります。そこで試験的ですが、打ち合わせなどで動画撮影をしていくことにしました。打ち合わせ議事録など割と事細かに作成していますが、どうしてもニュアンスは伝わりきらないし、かと言って土日に子供を預けて打ち合わせに参加は無理という中での解決策です。僕らの事務所では数人で1つのプロジェクトに携わっているので、打ち合わせに参加できない人でも内容を正確に(結構話している内容の雰囲気が大事だったりするので)把握できるのは、最終的にクライアントの建物に良い影響与えると思います。ということでiPhone8以前を使っている社員にはiPhoneXを支給して通勤時間に動画確認が出来るように通信料を会社負担にすることにしました。これからは働きやすさとクオリティの維持が重要になりそうですね。ご協力よろしくお願いします。

いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
充実した時間

最近事務所では積極的に業務効率化を行っています。最大の目的は長時間労働を減らしメンバーの人生を充実させること。あとクリエイティブな事を考え、つくる時間を生み出すために、ムダでルーティンなものを見直す事をしています。以前勤めていたオンデザインでは年に1度、自分たちでは絶対に泊まらないような宿泊費がかかる宿に社員旅行で宿泊し、スケール感、雰囲気、サービスなどを体感していましたが、そのような体験が仕事にきっと出てきます。最近メンバーの充実をどう実現できるかよく考えます。

いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
木について

久しぶりにブログ更新。松濤に事務所を移転して1年弱。事務所の2階が空きスペースとなった事でひょんな事からSデザインファームでシェアオフィスをやる事になりました(地の利の良いし、環境もいい場所なので大家さんにシェアオフィスやってみたら?と提案したら鹿内さん達がやったら?と言われたのが発端ですが)折角自分たちで設計して運営するのだから、普段はできない実験的な事を試す機会とデザインしていますが、時間がかかるかかる。ようやく完成が見えてきましたが、気がつくと借りない?と言われてから1年近くになっている状態です。松濤事務所は自伐型林業推進協会と共同で使っていることもあり、ここ数年以前は縁の遠かった山と接点を持つようになっているのですが、知れば知るほど次から次へと疑問が湧いてくるのが山の現状。どうしたら山主、山林所有者、素材生産者に利益が還元し、それによって山が保全されていくか・・・建築を通じて手助けができないか?と考え2階は完成に向かっています。

 

JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン

いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
気楽に考え続ける
先日テレビで「空き家」を扱った番組が放映されていて見ていました。今後生じる空き家やそれに関連した問題を取材しているのですが、それに対する番組内でのコメントは立場の違う専門家が「全員町中に住まないとダメだ!」という強い主張ばかりで・・・ある一側面を切り取るとそうだと思うのですが、なんか踏ん切りが付かないような・・・以前ある方と話していたら、「日本の企業は5カ年計画とか中長期計画を立てるが、それの前提となっている社会状況が変化しているのに、それを守ろうとする。朝令暮改でも良いのに。もっと世の中がカオス的になっているのだから、状況に応じてカオスの縁を泳ぐべき」という趣旨を言っていました。これは「その都度、常に考え続ける」という事だと思います。最後にデーブスペクターさんが「住めば都はるみ」とダジャレを言っていましたが、それぐらいの心持ちで色々な方策を考え続けるのもあって良いと思います。

JUGEMテーマ:建築・設計・デザイン
いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
名刺のデザイン
最近名刺をデザインしました。

HPを作成してくれたノガンさんと「あーでもない。
こーでもない」とディスカッションしながら作り上
げた名刺です。せっかく作るのだから「今までにない
名刺」がいいね!という事で名刺の体裁(ルール)を
保った上で

「従来の名刺では解決できない問題を解決する」

事を目指しました。


2.jpg

名刺を貰った後に社内などで「○○さんに連絡
取って」と頂いた名刺を他の人に渡す機会ない
でしょうか?

その時コピー機がなくて、折角頂いた名刺を
他の人に渡してでも戻ってこなく自分が連絡を
取りたいときに困る・・・


3.jpg


この名刺は表と裏のデザインは青と白で反転して
いますが、基本的には同じ文字情報が書いてあります。
そして表と裏は右下の切れ込み部分から

「剥がせる仕組み」になっています。

つまり「1枚の名刺が2枚の名刺」に分裂する。

こだわりは・・・
1枚が2枚に分かれても名刺と同じサイズ。
紙の厚みも名刺の厚みとして違和感がない。
そして丸まらない紙質の選択です。


1.jpg



名刺という既成のルールとあるべき姿を保ちつつ
今までにない柔軟な発想で新しい価値を作り出す
という点、最近実践している建築の作り方と同じ
で楽しんで作れました。

ちなみに従来の名刺業者では作成できず
「あたりくじ」の業者で名刺を作成しています。

お渡しした人からは「あたり、はずれ」が書いて
あったり、何かミニ情報があると良いね!という
言葉を頂きますが、そのように

「物を媒介としたコミュニケーション」

までデザインによって昇華しているのが
今回最も良かった点かと思います。

デザイン協力:ノガン
HP:http://nogan.jp/


 
続きを読む >>
いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
デザインって
最近レクチャーをする機会もあったので、自分が意識している事を話そうと思います。

最近は「見たことないものをデザインする」を意識しています。
ここで重要なのは「見たことない」という言葉です。
「見たことない」という言葉には、

1.「本当に見たことなかった。現実に今まで無かった」だから「見たことない」
2.「実はあるのに見たくなかった。見せてほしくなかった」だから「見たことない」
3.「実はあるのに見えない」だから「見たことない」

などなど、様々な理由があります。

僕は1というよりも2とか3などを意識してデザインできればと思っています。
1を理由にした場合でも「既視感がない」という事が最大の理由にならないように注意します。
非常にわかりにくい話ですが・・・でもデザインって
ただ「見えないものを見えるようにする」だけではダメだとおもいます。
続きを読む >>
いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
最近の仕事と気になっている事
最近、同じ用途の建物ですが規模の大きく異なるものを設計しています。もちろん予算も全然違うので、人によっては「考え方も異なるんじゃないですか?」と聞かれたりするんですが、不思議と僕たちの中では全然区別が無い状態です。僕たちのチームでは「Quality of life」と呼んでますが、「人間らしい生活、生活全般の質を高めるにはどうしたら良いのか?」という事を最近のテーマにしています。規模が大きいものでは、その規模のメリットを生かしてQOLを高める作りを、そして規模の小さいものでは敢えて挑戦的な事に取り組んで本質的な生活というものを見直してみる。世の中の価値観が変わりつつある時代だからこそ、出来る事かもしれないですね。規模の小さな物に関しては近々HPでも掲載できるかとおもいますので、ご覧になった方は屈託ないご意見を頂けますと嬉しいです。
いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
10年
今日知ったのですが、林昌二さんが亡くなりました。直接のご縁は、ちょうど10年前。大学院の卒業制作のゲスト審査員として製作物を見て頂きました。林さんの生い立ちや苦労を知らずに、当時とても生意気な事を言っていた自分。ただ提案の考えに対して林さんは何も言わずにただ一言。「きちんとした図面が描けるようになりなさい」この10年間は何かその一言に食らい付いて学んで来た気がします。ご夫妻の教えは書籍など間接的な形でしか受ける事は出来ませんでしたが、本当に心の師として感謝しています。もう10年か・・・心よりご冥福をお祈りします。

いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
1%
最近ある業種のインテリアの設計をしています。いままで建築家の人がデザインした事ってあまり無いんじゃないかな?っと思います。コマーシャルな部分が重要な業種であるので、デザインなんて見向きもされないのが常識だったと思いますが、結構良いものが出来そうです。箱根プリンスを設計した建築家の村野藤吾の「99%施主、1%建築家」の一言じゃないですが、要望の奥底へ分け入ると、わずかにデザインにつながる道があるのを発見している。そのさりげないデザインが店舗の魅力アップやコマーシャルな部分につながる。そんな仕事をしている気がします。
いま考えている事 comments(0) trackbacks(0)
| 1/2 | >>